東彼杵町地域プロジェクトマネージャー

更新日:2025年03月10日

はじめに

東彼杵町では「地域資源を活用したキラリと輝くまちづくりプロジェクト」を推進するべく、令和6年5月1日付で地域プロジェクトマネージャーを導入しました。

このプロジェクトは、東彼杵町の自然、歴史、文化そしてヒトといった全ての地域資源を活かし、地域外の企業や起業家、プレーヤーを呼び込み、町内の遊休施設や空き家、地域内人材と融合させることで、これまでにない新たな事業、成長機会を創出するものです。

本稿では地域プロジェクトマネージャーの令和6年度(1年目)の活動をご紹介させていただきます。

地域プロジェクトマネージャーの紹介

東彼杵町地域プロジェクトマネージャー小森竜樹

「役場にいても何も起きない」と、常に外に目を向けている。

小森竜樹(こもりたつき)

1977年生の氷河期世代。佐世保市出身。大学院卒業後、2002年4月化学メーカーに就職し約20年半導体分野を中心にBtoBに携わってきた営業と企画・広報力を活かし、東彼杵町地域プロジェクトマネージャーとして活動中。

note(下記)でリアルな日々の体験や想いを綴る。

令和6年度の活動報告

課題のあぶり出し

1. 水産業の課題

  • 東彼杵町の水産業は存続の危機である。
  • 町民は町の水産物を待ち望んでいる。
東彼杵町の魚種別陸揚げ量及び漁獲量

東彼杵町の漁獲量を取り巻く環境は非常に悪い。高齢化と後継者不足、海水温上昇による漁獲量減少、そして燃料の高騰が産業を苦しめる。

閑散とした音琴漁港(令和6年5月撮影)

閑散とした音琴漁港(令和6年5月撮影)

2. 遊休施設の課題

  • 東彼杵町は様々な要因で多くの遊休施設を抱えている。
  • 遊休施設が経済、環境、社会に悪影響を及ぼす。
遊休施設は様々な問題を招く

東彼杵町には放置された公共施設、空き家、空き店舗が多い。

3. 茶産業の課題

  • 積み上げてきた功績に心から敬服します。しかし、行政も町民もマーケティング、ブランディングが上手くない。
  • まずは「東彼杵」という名前を知ってもらうこと。これは茶産業だけでなく東彼杵町全体の課題。
彼杵駅ホームのそのぎ茶看板

JR彼杵駅のホームの立て看板。

一体、誰に見せたいのか?

そのぎ茶缶の写真

飲めば「美味しい」とわかる。

知名度は重要。

施策、打ち手

1. 水産業復興:遊休施設を使った陸上養殖事業の推進

長崎県は現在「ながさきBLUEエコノミー」として橘湾での洋上養殖に注力。しかし、赤潮によって2年連続の被害を受けている。

東彼杵町は遊休施設を活用した閉鎖循環式陸上養殖を目指す。

  • 洋上養殖は安価な投資でできる反面、赤潮のような自然環境リスクは大。
  • 町内遊休施設の活用で設備投資を抑制
  • 高付加価値かつトレーサビリティ性のある国産魚種で町のPRの目玉へ

2. 知名度向上:大阪・関西万博の活用

2025年に開催される大阪・関西万博を活用し、"強制的な露出"で町の知名度向上を図る。

  • 令和6年7月2日「TEAMEXPO2025」プログラム/共創パートナーに県内初かつ唯一登録。町外企業及び団体と連携強化。
    新しい茶道文化、新しい特産品、交流の場(EXPO酒場)など
  • 令和6年12月19日「地方創生SDGsフェス」への出展決定(全国約1,700自治体のうち企画採択された52自治体が出展できる 県内唯一)。
    地方創生SDGsフェス(会期 令和7年5月28日~6月1日)
  • 令和7年1月28日「万博国際交流プログラム(対オランダ王国)」登録決定。
    詳細は近日発表
オランダ王国大使館訪問

万博国際交流プログラムに登録するため、オランダ王国大使館を訪問し交渉

3. 行政職員の教育

町の行政職員の教育。在籍する部門に関連ある展示会(東京・関西)に同行出張。町のPRを実施しながら、町外企業や他自治体の首長・職員との交流を通じた視野拡大、能力向上を図る。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 企画係
〒859-3808
長崎県東彼杵郡東彼杵町蔵本郷1850番地6
直通番号:0957-46-1286
お問い合わせフォームはこちら