万博国際交流プログラム関連事業「そのぎ茶会」

更新日:2025年09月09日

東彼杵町は、大阪・関西万博を契機とした「万博国際交流プログラム」に登録されました。

東彼杵町は、特産の⽇本茶(そのぎ茶)を題材とし、町内⼩学⽣によるオランダ王国との⽂化交流などを通じて、 こどもたちの国際理解、シビックプライドの醸成を図るとともに、町の歴史・⽂化を発信していきます。

SONOGI Tea Party「そのぎ茶会」

9月11日に開催するそのぎ茶会のポスター

下記の日程でSONOGI Tea Party「そのぎ茶会」を開催します。

  1. 日時 2025年9月11日(木曜日)
    11時からと14時からの2部制
    20分ごとの入れ替え制
  2. 場所 オランダパビリオン内「イベントスペース」

(注意)一般の方からの事前募集はいたしません。当日会場付近でスタッフがチケットを配布いたします。

東彼杵町とオランダ王国とのつながり

絵と人のつながり

オランダ商館医シーボルトがオランダで発表した「ニッポン」の挿絵彼杵の波止場

シーボルト編著「NIPPON」の挿絵「福岡県立図書館デジタルライブラリ」からの転載

シーボルトのお抱え絵師川原慶賀が描いた彼杵の波止場

川原慶賀が描いた「元禄波止場」(collectie Ph.F.B von Siebold, Kawahara Keiga,RV-1-4488-2,reprint from Wereld Museum)

長崎街道と平戸街道が交差する宿場であった東彼杵には、江戸参府のオランダ商館長一行の宿泊場所として多くのオランダ人が訪れました。

オランダ商館医シーボルトもその一人。日本に対し深い興味を抱いていたシーボルトは、江戸参府に際しその風景をお抱え絵師・川原慶賀に描かせ、その絵をもとに、著書「NIPPON(ニッポン)」の挿絵となる版を制作しました。

そして「ニッポン」には、4枚ものそのぎを描いた絵が掲載されています。その一つが現在「元禄波止場」と呼ばれている船着き場です。今なお船が停泊する波止場からは、当時と変わらず松の木を眺めることができます。

この原画が収蔵されているのが、オランダにあるライデン国立民族学博物館です。2017年と2018年には町の子どもたちが現地で見学、ライデン大学の日本語学生と交流する機会を得ました。

ライデン大学の日本語

オランダライデン大学の日本語学生との交流の様子(2016年8月)

現在の元禄波止場の様子。後ろには江戸時代と変わらず社と松の木が見える。

現在の元禄波止場の様子。後ろには江戸時代と変わらず八坂神社のお社と松の木が見える。

お茶と人のつながり

マヨレインさんと県内のALTの先生。外国人にそのぎ茶の魅力を伝えています。

マヨレインさんと長崎県内のALTの先生たち。外国の方にそのぎ茶の魅力を伝えています。

そのぎ茶は、大村藩の栽培奨励政策を受け、江戸時代には東彼杵町域で広く栽培されました。現在では、長崎県内の6割の栽培面積を誇り、県内一のお茶の産地となっています。

さらに、そのぎ茶はそのまろやかな味と美しい緑の水色から、消費者の選ぶおいしいお茶「日本茶AWARD」最高賞を何度も獲得。日本全国にファンを広げています。

そんなそのぎ茶の魅力を世界に発信したい、と東彼杵町に移住したのがオランダ出身のマヨレインさんです。

江戸時代、長崎平戸から初めて輸出されたお茶はオランダへ届けられ、日本茶ブームが起こったと言われています。

マヨレインさんの活動で、長崎のお茶は再びオランダに知られることとなりました。

これまでの取り組み

2025年9月3日(総合会館大会議室)

2025年9月3日、万博で開催するそのぎ茶会最後の合同練習が開催されました。

夏休み中に家で自主練に励んだ子どもたち。より一層自身をもっておもてなしすることができるようになりました!

そして今回はお客様に子どもたちのご家族さまをご招待。照れくさそうにしながらも、嬉しそうな様子が伝わってきます。

そしてさらに、NCC長崎文化放送の「トコサタ」の取材にも来ていただきましたよ!トコサタの皆様には、9月11日の本番の様子も取材いただきます。(2025年9月20日放送予定)

次はついに本番です!応援よろしくお願いします!

子どもたちが保護者の前でお茶を淹れている
急須から湯飲みへお湯を移している
子どもたちが保護者に冷茶を注ぎ分けている
テレビ局のアナウンサーの取材を受けながらお茶を淹れている
本番に向けての心構えをお茶の講師から真剣なまなざしで聞いている
そのぎ茶最高!の掛け声でうちわを掲げている

2025年8月7日(駐日オランダ大使来町)

2025年8月7日、駐日オランダ大使ヒルス・ベスホープルッフ様が来町され、町内を視察されました。大使の来町は、9月11日のそのぎ茶会がきっかけで実現。町長との会談では「9月11日のそのぎ茶会をとても楽しみにしています。万博を契機に東彼杵町とコラボレーションできることをうれしく思います。」との言葉をいただきました。

終始とても穏やかでユーモアのあるお人柄に、ご一緒させてもらった私たちも楽しく過ごさせていただきました。

千綿駅では、JR九州の観光列車「ふたつ星」にも遭遇され、「次回はふたつ星に乗って東彼杵町に来たいです」と話されました。

Kom gerust nog eens terug naar de stad Higashisonogi !(ぜひまた東彼杵にお越しくださいね!)

東彼杵町の説明を聞くオランダ大使
赤木の茶園を視察する大使に通訳が説明をしている
千綿駅に入ってくるふたつ星を撮影する大使
そのぎ茶を飲む大使

2025年6月30日(千綿小学校6年生教室)

6月30日、西南女学院大学の西原真弓教授による特別授業が千綿小学校で行われました!

千綿小学校の6年生教室と彼杵小学校の6年生をオンラインでつないだ講演では、9月に行われる万博オランダパビリオンでの取り組みについて、「どんな体験だろう?」「どんなことをしたい?」「今何ができる?」などを子どもたちと一緒に考え、「大きな声で、笑顔で、目を見て話そう!」とのメッセージを送られました。

こどもたちも「I can do it! You can do it! We can do it!」の合言葉を胸に当日への気持ちを高めていました。

西原先生が子どもたちに万博に向かうための気持ちづくりを伝えている
子どもたちが万博への思いを話し合っている
小学生が万博に向かう思いを発表している
たくさんの先生も参加されました

2025年6月12日(総合会館大会議室)

2回目となる合同練習では、東彼杵町役場職員や総合会館などで働く方をお客様にお迎えし、実践形式での練習に取り組みました。

たくさんのお客様を前にドキドキの様子でしたが、ALTの先生やマヨレインさんと一緒に発音練習をしながら英語も次第に上達。笑顔で接客する姿勢についても学ぶことができました!

小学生がお客様にそのぎ茶を渡している
多くのお客様を迎えて子どもたちはお茶を淹れる練習をしている
セリフや流れを確認しながらそのぎ茶を淹れている
ALTの先生と一緒に発音の練習をしている

2025年5月28日(千綿小学校調理室)

2025年5月28日、千綿小学校調理室にて小学生54名を集めての合同練習が開催されました。講師は長崎いけどきの松本靖治さんとマヨレインさんです。

マヨレインさんは、オランダユトレヒトの出身。東彼杵町に移住し、松本さんと一緒にそのぎ茶の魅力を海外のお客様へ伝えています。

子どもたちは、そのぎ茶の冷茶・温茶を淹れながら、英語でそのぎ茶を紹介する練習。最初はうまくできず、止まってしまう子もいましたが、少しずつ慣れてくると声も大きく、笑顔が見えるようになりました。

子どもたちがお茶の先生の話を聞いている
小学生が冷茶ポットからそのぎ茶を注いでいる
小学生が急須を使ってそのぎ茶を注いでいる
小学生男子3人が配布されたセリフプリントを見ながら流れの練習をしている

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