久保田秀明さん、由佳子さんご夫妻

更新日:2021年07月13日

心の中に生まれた余裕で家族で過ごす幸せを再認識

移住のきっかけ~東彼杵町とのつながり

髪処くぼたお店の外観

東彼杵町内で美容室「髪処くぼた」を営む久保田秀明さんは、妻・由佳子さんと11歳の長男、8歳の長女、2歳になる次女の5人家族。

2018年に移住してくる以前は、東京・品川区のマンションに住みつつ、川崎市内の美容室で勤務を続けていました。

「東京にいた当時は下の子はまだ生まれていませんでしたが、より自然豊かな環境で子育てをしたいという想いは常に抱き続けていましたね」と秀明さんは話します。

当初は山梨など首都圏近郊も検討されたそうですが、移住を機に美容室を開業するのであれば何らかの地縁がある方がベターと判断。

そこで、秀明さんの出身地である長崎・大村市に隣接し、毎年墓参りのため家族全員で訪れていた東彼杵町が第一候補として浮上することに。

知り合いの伝手や町の空き家バンク制度などを駆使し、無事に店舗と居宅を見つけることに成功しました。

不安が安心へ変わる

久保田さんが栽培された野菜の写真

妻の由佳子さんは言います。
「生まれも育ちも東京都内だった私にとって、最初から何も不安がなかったといえば嘘になります。周りの人たちは受け入れてくれるのか、子どもの医療面・保育面で何か不足はないのか…。でも実際に来てみると、近所の人たちはすごく温かくて、私たちがコミュニティに溶け込めるよう気を配ってくれているのをひしひしと実感しました。また医療に関しても隣の大村市に小児科医院が複数ありますし、大学病院がある長崎市までも車で1時間以内。保育園の待機児童もゼロということで、一時保育などいろんな選択肢が選べるのも良かったと思います」。

また以前は共働きだったそうですが、家賃が大きく下がったことなどにより由佳子さんは現在、専業主婦に。

「もともと食べるものを自分で育てる生活に憧れがあったのですが、今は週に数日近くの畑に通って野菜作りにも挑戦できています。自由な時間が増えたことで、生活がすごく彩り豊かなものになっている気がします」。

お客さんとの信頼関係を第一に

久保田秀明さんがお客さんをカットしている様子

一方、秀明さんの美容室もオープン2年でようやく軌道に載りはじめているそうです。

「土地柄、お客さんが急激に増えることはないんですよ。むしろ1人1人丁寧に信頼を積み重ねることで、少しずつお客さまを広げていくというイメージでしょうか。今はお客さんの年齢も2歳~95歳と非常に幅広くて、これもこの場所ならではかもしれません(笑)。」。

今後も規模の拡大や店舗出店は視野に入れず、今のお店への信頼をより確固たるものにしていく、これが秀明さんの当面の目標なのだそうです。

自然豊かな土地ですくすくと成長する子どもたち

子どもが外で遊んでいる様子

もう1つ、秀明さん・由佳子さんが最近になって感じ始めた変化。それが子どもたちの成長です。

「東京だと休日にショッピングやゲームセンターなどに出かけることが多かったのですが、こちらでは自然と遊ぶのが基本。畑に行ったり、海や川で遊んだり。子どもたち全員が日々たくましくなってきているのを感じます」と秀明さん。

子どもたちが地域のいろいろな人と交流する機会も増え、人間性という面でも子どもたちの大きな成長を実感されているとのことです 。

「確かに都市部に比べると不便な部分もあります」と由佳子さんは言います。

「でも一方で、その不便さを楽しめる『余裕』が出てくるから本当に不思議ですよね。調味料が1つ足りなかったら、家族全員で車に乗って隣町までお出かけができるわけですから(笑)。今の生活は人生の幸せを噛みしめやすい環境なんだなぁと、日々実感させてもらっています」。

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